Aoitanのブログ

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MIU404 第4話 「ミリオンダラーガール」今世紀最高のドラマ

皆さんこんにちは。

まあ、このブログを継続してみている人はいないと思いますが(笑)

久しぶりの更新です。

この一年の間に私は大学を卒業し、実家に帰ってきました。

まあ、コロナのせいで大変の船出となりましたけど、、、

 

話は変わりまして、私の家は結構仲が良いかつ保守的な家庭で、食事はなるべくみんなでとり、その後はみんなでリビングで過ごすというのが定番なんですよ。

でも、私は大学で様々なことを学び、知識を身に着けたことによって、日本のテレビ番組のほとんどを気持ちよく見ることが出来なくなりました。(レイシズム、セクシストなど)だから、見るのは9時からのNHKニュースか気に入ったドラマ、バラエティーくらいなんですよね。とりあえずテレビの流し見をしなくなりました。

まあ、最近は9時からのニュースを見ていても、コロナ関連の現政権の対応の酷さを見てはらわたが煮えくりかえりそうになってるんですけど。

そんな中、先週たまたま見たMIU404は本当に心が救われました。

 

まずは4話のあらすじをどうぞ

 拳銃使用による殺人未遂事件が発生する。被害者は元ホステスの青池透子(美村里江)で、加害者男性も含め現場から立ち去った。

通報を受けた伊吹(綾野剛)志摩(星野源)は、透子が駆け込んだ付近の薬局店へ急行する。店主の証言では、透子は店内で銃創の応急処置をした後、大金の入ったスーツケースを持って姿を消したという。

透子が過去に裏カジノ事件に関与していた事を知る桔梗(麻生久美子)の指示で、伊吹と志摩は透子の行方を追うが…

あらすじ|TBSテレビ:金曜ドラマ『MIU404』

 

やっぱり野木亜紀子さんの脚本は最高でした。

絶望の中で死んでいったと思われていた青池が、実は暴力団から横領した一億で買ったルビーを海外の支援団体へ送っていたというストーリーは心がすっとしました。

ずっと社会から虐げられてきた自分がたとえ偽善だとしても、最後に一つだけ世界の少女のために何かを残すことが出来た。

その後志摩が「青池の人生は何だったんだろう」とつぶやくシーンがありますが、それを伊吹が「そんなのは俺たちが決めることではない」と言ってくれたことにも心が救われました。

確かに青池の人生の大半は辛く苦しく絶望の日々だったかもしれない。でも最後に一つ残したことで少しだけその人生が報われたような気がする。

青池透子役の美村里江さんの演技は最高でしたね。目線の演技が素晴らしかったと思います。

 

 

 

でもやっぱり第4話で一番印象的だったシーンは青池が手取り14万で2割引きで買った惣菜を食べながら不正や汚職をしても逮捕されない政治家のニュースを見ているという場面でしょう。

ここから猛烈な自分語りに入るんですけど、私も今年新卒で入社して、残業無しの基本給のみでは手取り15万でした。

少ない。どう考えても少ない。足りない。

まあ、多少の諦めもあったんです。私は文系女子で資格も取らず、大学時代遊んで暮らしてましたから。

もっと就活がんばればよかった?もっと良い大学に入ればよかった?国家資格を取ればよかった?理系に進んでおけばよかった?

何?男に生まれればよかった?生まれたところからやり直し?

やっぱりおかしいんですよ。

それでも私はまだ恵まれてると思います。奨学金の返済も無いし、実家暮らしで月3万家に入れればでお腹いっぱい食べれるし親が家事してくれるし。(それは家事参加しなければならないとはわかっている。)

でもやっぱり同期の子たちは、一人暮らしをしてたり奨学金の返済があったり、ほんとに苦しいと思います。

今少ないけど、毎月貯金をしてます。同じ職場で働いてたって年収が500万や800万になるとは思えないし。その通帳を見るたびにこれが少しでも私のことを守ってくれるだろうかと考えます。

でも、私の幼馴染で教員をしている友達が手取り20万いかないって聞いた時にはほんとにはらわたが煮えくりかえって叫びそうになりました。

私よりはるかに残業して、きつい仕事をして、資格を取り為にたくさんの努力をして、それでも20万いかないのかと。

本当にこの国は人間の労働を、人の尊厳を軽視しすぎている。

同期とも少ない給料の話になったときに「資格とか取っておけばよかったのかな」と言われました。でも現実は教職でも20万いかず、看護師でも手取り14万の人がいました。結局どう転んだってまともな金は得られない。

それか「収入の良い男性と結婚する」か。

昭和みたいな考え方。大学では女性の自立についてたくさん学びました。離婚の相談を多く担当している弁護士の方の授業を受講した時は「結婚しても仕事は辞めるな」と口酸っぱく言われました。

でも現実はこんなものである。

結婚したってどんな困難が待っているかわからない。何も保証はない。

でも、それでも女が一人で生きていくよりかはマシなのか。

 

 

 

コロナでどこにも行けない閉塞感と、毎日ニュースを見るたびに政府に対して新しい怒りが湧いてきて、汚い言葉で罵って、殴りつけてやりたい気持ちを押さえつけて眠り、次の朝仕事へ向かう。

今の仕事はきつくないし、先輩は優しいけど、10年たっても全然給料上がらないんだろうなといううっすらとした絶望と、出産したら部署を変わらないといけないんだろうなという感覚で生きてる。

 

 

 

新しい怒りと、そのあとに来る諦めと絶望感。

 

 

 

 

 

貯金してる通帳を見ると、このまま結婚せずに生きていたら、この通帳の金額が増えていくことだけを頼りに生きていくんだろうなと思う。

途中でパーッと海外旅行に行くこともブランド品を買うこともなく、老後のために、途中でのたれ死なないために貯金をする人生。

クソ本当にクソ。どこで間違えた?いや最初から間違ってたのか?

 

 

 

 

どんどん下に落ちていく感情を、どす黒い感情を、今回のMIU404第4話では拾い上げてくれた気がする。

今まで無いものと、無視されてきた感情を見つけてくれた気がする。

 

こういう瞬間があるからエンタメは好きだし、社会に絶対必要だと思う。

また明日から頑張れるかはわからないけれど、見つけてくれた感情を大切に生きようと思った。

 

 

 

 

 

 

あと、見始めてしまえは星野源綾野剛のケミも結構よかったしね!!!

次回も楽しみにしてます。

 


米津玄師 MV「感電」